研究室日誌 

                  2003年9月〜12月
                                                                                                                                          

8人目(11月26日)
 わが講座の最後に残った8人目の教官の採用が今日の教授会で決定しました。谷村千絵先生です。学部は神戸大学出身ですので私の後輩にあたります。年齢不詳。ベースは教育人間学ですが、その知見を生かしながら、現代社会ないし現代の学校空間における教育という一種の情報処理過程を人間学的な観点から分析されるようです。すぐにパソコンを持ち出して「情報だ」と息巻く風潮の強いなかで、地に足のついた人間関係論を展開していただけそうです。
晩秋欧羅巴(11月19日〜25日)
 今回はエコノミークラス利用でしたが、特権を行使して特等席を確保したので、あまり疲れずに往復することができました。視界の広狭と疲労度には関係がありそうです。いつもはお定まりのコースに沿って人を案内するだけのパリですが、今回はその必要はなかったので、サンルイ島、シャンゼリゼ、13区の中華街などのほか、郊外の瀟洒な古城の街サンジェルマン・アン・レイなど、「新天地」を開拓することができました。THALYSとTGVで往復したベルギーでは、ブリュッセルで二泊しましたが、メインは電車で50分のブルージュ。歴史の喜怒哀楽を静かに積み重ねた心やすらぐ街でした。
バースデー割引(11月17日)
 八重山実習に付き添ってくれるメンバーの一人がたまたま1月中旬の生まれなので、バースデー割引の権利を一緒に使わせてもらうことにしました。機材が小さいので心配していましたが、今日、ご本人分も含めて往復各3席を早々と確保しました。これで出張旅費が助かります。
副免許教育実習(11月14日)
 附属小学校で行われていた中学校課程の学生の実習は今日が最終日。久しぶりのさわやかな秋日和でした。何よりも驚いたのは改装中の附属小学校の変わりよう。ちょっとご無沙汰の間に、どこに何があるやらまるでチンプンカンプンです。工事はまだ続いていて、騒音の中での授業です。02年度修了の稲井先生の「教室」は体育館のしきりの中でした。授業見学後、歩いて新町小学校まで行き。29日の訪問のあいさつをしました。
帰国(11月13日)
 学会等の用務でイングランドとウエールズに出かけておられた太田先生が昨日成田にもどられ、今日の朝一番で本学に出勤されました。すでにクリスマスバーゲンの始まった英国はすっかり冬の装いだそうです。2時間目の授業を終えて、明日は東京の実家にもどられるとのこと。ベッカムなみのスケジュールですね。
教職必携ハンドブック(11月11日)
 鳴門教育大学創立20周年記念ということで標記の本が出版されました。教育開発研究所の発行で定価本体2,900円です。A4で271ページ。本学の教官のほとんどが執筆しているほか、院生や関係者も登場してます。1ページ1項目の用語解説本で、採用試験に際しては、役立つ場合もあると思われます。
大学院後期入試(11月8日)
 昨夜佐賀から乗車した特急「あかつき」のB寝台は、以前の印象とは大違いの野蛮な設計の改造車で、ほとんど棺桶状態のまま一夜をすごしました。姫路で新幹線「ひかり」に乗り換え、次の西明石で土日のみ運転の快速に4分の連絡、舞子では8分の連絡で朝二番の高速バスに乗車。予定通り8時に試験実施本部のある大会議室に到着しました。総括班長としての長い1日でした。さすがに午後4時ごろは激しい睡魔に襲われましたが、なんとか6時まで持ちこたえました。
人権教育研究大会(11月7日)
 坂井先生のマイカーで会場の市立循誘小学校に向かいました。快晴の研究大会日和です。文部科学省のほかに、佐賀県や佐賀市の指定も重なっていたという事情からか、教育委員会関係者も多く参加していたほか、子ども連れの保護者の姿も目立ちました。小宮教頭先生(93年度修了)の凛とした開会宣言があり、午前は授業と集会、午後は分科会と小西の記念講演。02年度修了の末次先生もかけつけてくれました。
富士小学校訪問(11月6日)
 伊丹から全日空で佐賀空港に飛びました。連絡バスで佐賀駅まで行き、ホテルに荷物を預けて昭和バスに乗り込み約50分、古湯温泉で有名な富士町に向かいました。坂井満先生(99年度修了)の案内で、教育事務所の指導訪問終了直後の校長室におじゃましました。校庭に源泉があり、プールの水も温泉という恵まれた教育環境です。本学大学院の体育を修了した先生にもお会いしました。午後6時、佐賀にもどり、98年度修了の小部先生(致遠館中学校)もまじえて夕食歓談のひとときを楽しみました。
学内清掃(11月5日)
 教官、学生力を合わせて一斉清掃をしました。小規模な単科大学でしかも院生の多くが現職教員という本学ならではの行事です。アキカン、ペットボトルが多く、傘や自転車もありました。わずか30分ほどの作業でしたが、ずいぶんときれいになったような気がします。キャンパスはちょうど紅葉のまっさかりです。
佐賀講演準備(11月1日)
 来週、佐賀市立循誘小学校で行う記念講演の準備をしました。今日は秋晴れの好天というのに…。昨日ファックスで届いた基調提案を見ると、通常の人権教育とはふた味違ったチャレンジングな方向が出ていますので、そういう研究の意義などを導入に、説教型でもゲーム型でもない新しい人権教育の意味について解説するような内容にしたいと思っています。
小西グループ出発式(10月31日)
 学部3回生の元気な18人が集まりました。ふだんの研究指導が院生相手ですから、たまに学部生と接すると非常に新鮮な気分です。自己紹介ではみんなかなりの「自然体験」を語ってくれました。秘密基地づくりなどにどろんこになった経験が結構あるようです。今日はホテルが石垣グランドホテルに決まったこともあって、昨年よりは早めに日程説明をしました。早く行きたくてみんなウズウズしているようです。
八重山研修(10月29日)
 「総合演習」小西グループは今年度も石垣島、西表島での野外学習です。今日、旅行業者からの見積書が揃いました。単純な2泊3日の航空券とホテル代のみでもずいぶんと料金は異なります。一番安い料金を出してくれて書類も整っている地元の業者に今年もお願いすることにしました。大学と関空の間の貸し切りバス料金を授業支援経費から支出できることになりそうなので、会計に余裕が出ました。
今日も晴天(10月26日)
 昨夜ルネッサンスリゾート鳴門で開催された懇親会は、食べきれない食事、飲みきれないビール、ワイン、阿波踊りの実演と豪華絢爛。学会史に残るものでした。鳴門通のある教官が「小西がホテルを脅迫したらしい」と一瞬だれもが納得しそうなデマを流していたようですが、限られた予算でこれだけの懇親会をセッティングしたのは、すべて西村公孝教授の才覚によるものです。今日は課題研究に参加し、午後は分科会の司会(正確にはご意見番のような仕事)を務めました。結構いろいろ発言させてもらいました。小西の議論もまだまだ有効性を失っていないようで、ちょっと安心したりもしました。
全国から続々と(10月25日)
 絶好の秋日和でした。94年度修了の熊本さん、95年度修了の中西さん、97年度修了の門田さんと深見さん、99年度修了の坂井さん、2000年度修了の小宮山さん、02年度修了の稲井さん、金野さんのほか、社会科教育他ゼミでは沖縄の森元さん、静岡の中村さん、愛知の浅井さん、東京の近藤さんも来てくれました。もちろん先輩方も。学会は研究発表の場であると同時に懐かしい人々との交流の場でもあります。全国の大学の教授、助教授の先生方からも多くのご挨拶をいただき、今日だけは在りし日の「社会科の小西」復活です。こそばい思いもありましたが、故郷はやはり心和むものです。
前夜祭(10月24日)
 明日からの本学で開催される学会に向けて、仲間達が集まってきました。午後8時半に鳴門駅前の居酒屋に行くと、「桃太郎」仲間の山本先生(兵庫県・指導主事)や92年度修了の峯さん、94年度修了の大西さん、弘前大学の猪瀬さんの顔が。すぐあとに、「生活」担当の小西先生、佐賀大学の佐長さんも加わりました。学界のあれこれについて<思い切った>発言が相次ぎました。
教授誕生(10月22日)
 総合開発講座の山崎洋子先生が、今日の教授会で来年4月1日付けで教授に昇任されることが決定しました。講座4人目の教授です。おりしも講座の8人目のスタッフもほぼ人選を終わったとのことで、2001年にスタートしたわが講座も陣容がほぼ揃ったことになります。山崎先生は教育哲学・教育史がご専門ですが、教育人間学の立場から総合学習の実践面にも多くの示唆を与えて下さっています。
学術講演無事終了(10月18日)
 今年の国際異文化学会会場は横須賀市の神奈川医科大学でした。参加者は昨年よりも多め。時間通りに始まらなかったのは昨年同様。この点ちょっとアラブっぽい学会です。講演は午後。ずいぶん早口でやったのですが、やはり45分でも短すぎでした。内容が多すぎました。終了後の懇親会は横須賀プリンスホテルで開かれ、テレビでおなじみの姫野副会長の軽妙な挨拶のあとプロ歌手のコンサートもあり、古きよき「サロン」のムード満点でした。
資料完成(10月16日)
 国際異文化学会発表準備を進めてきましたが、昨日レジュメが完成し、ゼミ生の藤本さん達にも手伝ってもらって綴じ込みをしました。10ページの資料です。今日はパワーポイント最終調整と移動用ハードディスクへのコピー、それに手元原稿を完成させました。すべりこみセーフです。
文化間教育実践演習(10月14日)
 本来は論文購読の予定だったのですが、太田先生の担当授業との関係で、急遽教材開発型の演習となりました。今日はその第1回。スペインについて2人の発表がありました。パワポや掛け地図も登場して、「ああ、スペインへ行きたい」と思わず口走ってしまいそうな楽しい内容の発表でした。来週は小西がスライドや年表を多用して別の角度からスペインの教材性を提案します。
配属作業(10月12日)
 「総合演習」の配属作業を行いました。第1希望と第2希望の範囲内で配属を決定することができました。西表島へ行くというわが小西グループは、昨年と同じで、希望絶対数は多くないものの、第1希望比率がダントツに高率という傾向でした。つまりコダワリ派が集まったというわけです。男子2名、女子16名のグループです。
総合演習スタート(10月10日)
 本講座が唯一主管している学部授業である「総合演習」の第1回が行われました。まずはオリエンテーション。おおまかな授業の仕組みを説明したあと、7つのグループの活動内容の紹介がありました。村川、藤村両グループの紹介は、教官不在のためビデオで行われました。そのあと希望調査。さて120人の希望はいかに。
歓迎会(10月8日)
 新任の太田先生が講座会議に初登場。大阪弁の飛び交うテンポの早い議論?が、新潟出身の先生にはどのように聞こえたのでしょうか。18時から市内の「勘八」で歓迎会。出張の村川先生はご欠席でしたが、松茸の土瓶蒸しなどに舌鼓を打ちながら、遅くまで歓談しました。
後期授業開始(10月6日)
 ようやく喧噪がもどってきました。今日から授業です。「現代の諸課題と社会認識教育」には10名の受講生がありました。ハッピーマンデーとかで月曜日は抜けることが多く、早速内容に入りました。「戦後39年ということ」という有名な実践の記録を読みあいました。この日はほかにゼミなど授業が合計3つ。久しぶりだったので声が少しかすれました。
大学院説明会(10月5日)
 大阪梅田の新梅田シティにある高層ビルの22f会議室で、大学院入試説明会が開かれました。立場上教官の代表ということで、副学長や事務の方とともに参加しました。読売新聞に出した広告の効果は抜群で、予想をはるかに越える参加者があり活発な質問も出て、一同ほっとしました。
歓迎会(10月3日)
 太田先生の歓迎会(ゼミ版)が行われました。まずは研究面での自己紹介ということで、会議室を借りてM1がひとり10〜15分、研究のおおまかな内容を報告しました。そのあと18時過ぎから高島にあるフランス料理のレストラン「アンコールポレ」で懇親会。飲む人が少なかったので赤ワイン1本がテーブルにのっただけでしたが、外国がらみの楽しいおしゃべりに盛り上がりました。
総合演習(10月1日)
 大学版「総合的な学習の時間」とも言える学部3年生の必修授業「総合演習」は、総合学習開発講座が主管していますが、今日、今年度の活動メニューが講座のHP上で公開されました。点字マップづくりや自由教育学校の訪問など、多彩な7つのメニューです。(公開は10日まで)
新体制(10月1日)
 総合学習開発講座にとっては初めての新メンバーとなる太田直也先生を、今日8時25分、徳島空港にお迎えしました。辞令交付は10時から。13時からは講座会議。新体制のスタートです。
半期に一度の…(9月30日)
 大掃除です。来月の全国大会にはあちこちからお客様がお見えになるはずですので、それも意識しての大掃除です。ただし備品配置等はまったくそのままです。手伝ってくれたM1の3人に感謝。同時に3階にある太田先生のお部屋も掃除して、東京から送られてきた研究物を部屋に入れました。
西から東から(9月27日)
 来月本学で開かれる全国研究大会に門田浩一さん(97年度修了)と深見秀文さん(同)が来てくれることになりました。門田さんは広島県の高校、深見さんは岐阜県の中学校にお勤めです。全国的な大会には同窓会的な要素もあります。久しぶりの再会が今から楽しみです。
国際異文化学会案内(9月23日)
 プログラムその他が今日届きました。文学・語学関係の一般研究発表が3つ、ホリスティックな東洋医学に関する学術講演、病跡学への招待という副題のついた興味深い特別講演、それと小西のわけのわからない発表があります。学界の壁をぶちやぶった異文化の交流の場にふさわしい内容です。終了後の懇親会が中島なお子さんのサロンコンサートになっているあたり、今日的な学会の原型であるアカデミックなサロンとしてのこの会の性格がよくわかります。
10月の研究大会(9月20日)
 社会科の全国的な研究大会が10月25日、26日に本学で開かれます。その案内が今日届きました。溝上学長の退官記念の意味も込められた大会です。わが研究室関係では、92年度修了の峯さん、99年度修了の坂井さん、02年度修了の稲井さん、金野さんの発表があります。小西は参加者の温泉誘導係と懇親会の司会、それに分科会の司会という重職をつとめます。
デイゴ(9月19日)
 台風被害にあった本学正面広場のアメリカデイゴの木ですが、いま真っ赤な花をつけてくれています。折れて3分の1ぐらいになってしまったにもかかわらず健気に花をつけている木もあります。あと10日ほどで大学法人化のための法律が施行されますが、わが大学もこの心意気で生き残って行きたいものです。
退官記念論文集(9月16日)
 溝上学長の退官を記念する論文集の原稿を依頼されていましたが、締め切りに半月ほど遅れて今日、ようやく完成しました。内容は読む人によってはかなりチャレンジングに感じられるようなもので、論文集のタイトルとの整合性がまったくないという代物です。3月には刊行の予定です。
来年度の「いのち・心・いきがい」(9月15日)
 この研究日誌6月30日の予言が的中しました。と言うわけで来年も「教育課題探究T」の授業で「ぼくはくまのままでいたかったのに」の話をしなければならないことになりました。
青少年センターへ(9月13日)
 徳島の小学校社会科を語る会の例会に出かけました。14号台風が心配されましたが、ふたをあけてみると快晴。稲井先生の研究授業指導案検討のあと、小西から8月の愛知の研究会の様子を報告しました。
附属小学校へ(9月11日)
 教育実習がはじまりました。先生方へのご挨拶がてら、校舎改築工事の進捗状況が見たくて出かけました。ちょうど03年度修了の稲井先生が空き時間だったので校内を案内していただきました。迷路のようになっています。工事現場での授業と実習生指導に頭が下がります。
学会発表(9月8日)
 国際異文化学会に研究発表の申し込みをしていました。事務局からOKの回答があったのはいいのですが、何らかの事情で一般研究枠ではなく学術講演枠での発表となりました。いささか慌てています。題目は「Alphonse Daudet :"La Derniere Classe"からのメタモルフォーゼ」というよくわからないものです。
佐藤さんからのお便り(9月3日)
 99年度修了の佐藤さん(山口県・小学校)から、待望の赤ちゃん=鈴華ちゃんの笑顔がかわいいポストカードが届きました。特別支援学級の担任2年目で、「特学の世界は知恵の宝庫です。日々是勉強の毎日です」とあります。特学は得楽に通じるのでしょうか。またお便り下さい。
課題レポート(9月2日)
 1学期の講義のレポートを読み終え、評定を教務に出し終えました。「学校教育は<いのち・心・いきがい>とどう向き合うべきか」(教育課題探究T)、「文化間教育からみたアイヌの教材性」(文化間教育論)の2つのレポートですが、いずれもすごい力作ばかり。レポートというより論文に近いものも少なくありませんでした。「キツイ」と悪評の課題でしたが、みなさんよくがんばってくれました。
登校日(9月2日)
 小学校は40日ですが、大学の夏休み(正確には通常の授業がない日)は70日。途中でダレるのは当然です。そこで今年は小西ゼミ登校日を設定しました。今日は、東京で資料収集をしている1名、体調不良の1名をのぞいて4名の懐かしい顔が研究室に揃いました。修士論文の構想はまだまだ煮詰まっていないようですが、10月の太田先生歓迎会についてはすぐに話がまとまりました。
秋号オープン(9月1日)
 まだまだ暑いですが、この研究室日誌は一足お先に衣替えしました。表紙が秋色になりました。念願の写真館がようやくオープンしました。なお、GALERIEトップページの風景写真以外は、稲井さん(02年度修了)、濱田さん(93年度修了)の撮影(カメラ)によるものです。