my stage(自己紹介など)


  ■ 教育直語 過去の研究室日誌へのリンクは最下段に
大助かりでした





-7月31日-
 昨夕、豪雨と雷鳴の宝塚にもどりました。関学のレポートですが、事務室が学生に送り返してくれることになったので、あて名書きが不要に。で、出発前日に大学あてに一括返送し、ついでに成績入力も終えたので、心置きなく旅に出ることができました。後期(秋学期)の授業準備はまあお盆過ぎに始めれば十分間にあうので、帰宅しても本欄の更新ぐらいしかさしあたって仕事はなくなりました。コロナの具合によってはまたまたオンラインになるのかと憂鬱です。
函館②






-7月29日-
 北海道らしい快晴。気温も風も申し分なし。市電で末広町まで行き、坂を上ってロープウェイ乗り場へ。始発まで1時間もあるのであきらめて赤レンガ倉庫へ。いかにも「るるぶ族」やインバウンドめあてという感じのお店や食堂ばかり。ジンギスカンの昼食のあと宿にもどり、熱い温泉に入って美食会席。夜はタクシーで函館山。快晴なので夜景も見事でしたが、運転手さんが歴史好きで、観光案内には載るはずもない情報も交えて2時間近くドライブ。函館がこんなに歴史に満ちた、そして歴史を大切に護っている町とは思いませんでした。
函館①





-7月28日-
 昼のJLで函館にやってきました。念のために書いておくと札幌~函館はJR線で300キロ前後、大阪から浜松の距離に相当します。北海道は広いのだ! 札幌で開かれたシンポジウムでA大学のA氏を目の前にコテンパンに批判した帰り、半日ほどうろついたのが25年ほど前の夏のことです。今回の目的は言わずと知れた転地療養。湯の川温泉のKKRに2泊。62℃の源泉かけ流しです。熱いのなんの。夕食は美食会席。量より質とあったのですが食べきれず。
もう一つの抗体






-7月27日-
 「憲法護って国滅ぶ」に倣って言えば「コロナ収めて国滅ぶ」。その虚妄を突く指摘も出始めてはいますが、ヒステリックな報道が不安を煽り経済を教育を、そして人間関係を崩壊させようとしています。怪しい地域を狙って検査をすれば「感染者数」が増えるのは当然ですが、つい「数字」に一喜一憂してしまいます。どうやらマスコミ言説への抗体も身にまとう必要があるようです。小樽・札幌でのクラスター騒ぎなのに、オランダの1.8倍以上もの広さの北海道全域をべた塗りにし危険視するなんてのはミスリードもいいところ。というわけで・・。
成績処理も終了






-7月25日-
 ○×問題や穴埋め問題ではないので、採点にはそれなりに時間はかかったのですが、文章にはそれぞれの個性がにじみ出ますから、これを書いた学生はどんな人物なんだろうと想像したりして、一面では楽しい作業でした。赤ペンでメッセージをいっぱい書いておきました。オンラインならせめてこのぐらいはしてやらないと・・。いつもなら最後の授業でレポートその他とともに成績票も返却して「幕」となるのですが、今回はそうもいきません。幸い住所がすべてわかっているので、全員に郵送で返却することにしました。あて名書きが大変?
ゲラゲラ大笑い






-7月24日-
 関学のレポート採点第2弾やっと終了。特筆すべきは課題⑤で「ムハンマドと聖徳太子」「マリーアントワネットと松平定信」「平塚らいてうとレーニン」がLINEで会話したらどうなるかというものだったのですが、大阪弁まるだしのムハンマドが登場したり、「ギロチンは切腹より痛そうだ」と定信がツッコミを入れたりと、大阪人特有の「遊び」爆発で採点してても大笑い。もちろん、当時の社会状況や彼らの思想や業績がわかってないと高い評価は得られません。教室での実演も楽しそう。でもこんな学習、教育方法学会ではバカにされるんだろうな。
優しさには金がいる






-7月22日-
 先週の「委員会」での森岡毅氏の発言。至言だと思います。コロナに感染した人や医療現場で頑張っている人たちを助けるためにも、健康な人は、感染に気をつけながらもいつも通り動いてモノを動かし経済を動かす責任があるのだという趣旨。つまり短絡的自粛は世のためにはならない・・と。拙著でも、航空機内で親子が緊急事態にあったとき、酸素マスクはまず親がつけて、子供はあとだと指摘しました。つきつめて言えば「弱者には強者が必要」ということです。この人間社会の基礎基本を、社会科教育は長らく失念してきたのです。
暗と明





-7月20日-
 7月14日の本欄に関学のレポート回収のことを書いたのですが、じつは回収漏れがたくさんあることが判明。今日また岡田山まで引き取りに行きました。成績処理完了と喜んでいたのですが、やれやれ! 一方9月に予定されていた神戸大の集中講義ですが、オンラインではできませんと開き直って後期での開講を要望していたのですが、10月末から11月にかけて土日を利用した「半集中」のかたちで授業することになりました。予断は許しませんがまずはホッ。
九州豪雨と民主主義






-7月19日-
 球磨川は古くから洪水被害も多く、戦後さまざまな治水対策が検討されました。専門家の結論はダム建設が最適ということになったのですが、そのころ環境保護運動が高まりをみせ、「コンクリートから人へ」という耳ざわりのよいスローガンも叫ばれて、結局ダムは建設されず。それが今回の大惨事の一因となりました。民主主義の「民」は必ずしも総合的、長期的、専門的な判断などできませんし、何かあっても責任を負わせようがありません。一時の空気に流されがちな世論(せろん)という名の「洪水」、それを防ぐダムも必要でしょう。
小鳥マスク






-7月17日-
 近所のNさんの知人の手作りなのですが、着用姿を見てある人が「小鳥みたい」と評したのでこの名が。アゴの部分にわずかな開口部があるのでとにかく呼吸が楽でちょっと人気になっています。「ならばウイルスが入る、リスクはゼロではない」などとわめくのは愚の骨頂で、リスクを取りながらベネフィットとどうバランスをとるかがマネジメントの要諦。特に密でもない状況下での会話や街歩きなら必要かつ十分なモノですし、「ハタ目対策」ならなおさら。さすればこのマスク、社会心理学の深い洞察を秘めたアイデアということになりますね。
学会ですからねえ






-7月16日-
 10月の某学会がオンライン開催に。非常手段としてやむをえないだろうとは理解しますが、やはり学会というのは異論、正論、暴論、極論の中に身を浸し「ふざけるな」とか「バカヤロウ」とかつぶやきながら自身の思考を耕すところに意義があります。その某学会では発表要旨を「掲示板」に張り付ければそれを学会発表と見なすそうですが、そこまで書いたら「学会はポイント稼ぎの場なのか」と疑念を持たれかねないでしょう。小欄なら、「ただし、これをもって業績にカウントする場合は必ずその旨を注記してください」と書き加えますけどね。
淋しくもありますが






-7月14日-
 ご多聞にもれず、関西学院でもコピペは横行しているみたいで、先日「剽窃禁止」なる忠告メールが回っていました。5月11日の本欄でも触れたように、小欄の出す課題は逆立ちしてもコピペできないシロモノなので、面食らった学生も少なくなかったはずです。今日、関学に出向いてレポートを引き上げてきたのですが、予想外に提出数は少なく、昨今の非常事態に面識もない非常勤講師の授業ですから来年まわしにしたということもあるのでしょうが、奇抜な課題もパスの一因かもしれません。おかげで丁寧な採点、評価ができています。
彼我の差





-7月12日-
 登校禁止で勉強が遅れ、さらに心理的にも問題を抱える子供が出てきたのはいずこも同じ。フランスのある市では、そういう子供を集めて船上合宿のような企画をしています。もちろん勉強も、そして集団での遊びも。さらにバスを使って近くの牧場に出かけてポニーの世話をするプログラムもあります。1週間で費用は全額市の負担。それにひきかえわが日本。やれリモート授業だ、試験範囲の変更だと、どうしてこういう貧しい発想しか出てこないんでしょうか。
それにつけても・・






-7月10日-
 6月12日の本欄で「学会発表のテーマ決定」と書いたのですが、その後も尋常ならざる執念で言葉選びをして、結果若干の修正がありました。7月2日の本欄で紹介した本のなかに「うん、これだ」という熟語があったので早速拝借することにしたのです。この一件もそうなのですが、仕事を離れて新聞や本をゆっくり読む余裕ができたおかげで、学会発表の構想も十二分に練り上げることができています。ワインを寝かせるがごとくに・・です。それにつけても学内委員会だ、就職の世話だ、OCだと奔走せざるを得ない現職の先生が可哀想です。
言い換え





-7月8日-
 直訳すればたしかにそうなんですが、「社会的距離」と言われると新興マンション街の住人と周辺の旧集落民との有形無形の落差みたいな現象をつい連想してしまいます。「対人距離」の方が分かりやすいし自然ですね。「濃厚接触者」は最悪です。いかにも役人が思いつきそうな表現です。結構流通しちゃってますが、「トルコ風呂」の例もありますから、今から言い換えてみてはどうでしょう。小欄の代案は「ニアミスメンバー」です。ちょっと凄みに欠けるか(笑)。
開かれた戦国史






-7月6日-
 西サハラ沖合のゴメラ島から島原の乱に至る歴史ドラマを授業化する構想がありました(本欄4月20日)。結果的に高校新科目「歴史総合」を先取りしたような魅力的な内容のものでしたが、先日、この上をいくような番組がありました。NHKスペシャル「戦国」で、日本史と世界史(ヨーロッパ史)の交錯を見事にまとめていました。現職の教員として「中等社会科」を担当していたら、きっとこのビデオを見せていたでしょう。それにしても、オランダのモルッカ諸島攻略に、戦乱の世の終焉で失業した日本の武士が活躍していたとは驚きです。
マッキンダーを読む






-7月4日-
 読書感想文をもう一つ。マッキンダーの『デモクラシーの理想と現実』。地政学のバイブルとも呼ばれているので、一部には戦争を肯定する危険な本という見方もあるようですが、むしろ壮大な人類文明史と言うべきではという印象があり、兵庫地理学協会の泰斗・故村上次男先生の『世界の構図』を連想しました。およそ人類の歴史は戦争というか文明の興亡の歴史ですから、その虚実を探れば地政学的発想に結び付くのもある意味当然かと思われます。それにしてもデモクラシーを民主主義などと誤訳しなかった訳者に敬意を表します。
「おどろくべき本」






-7月2日-
 福科大で同僚だった高木先生から、『学校で地域を紡ぐ』(小さ子社,2020)を恵送いただきました。60年ほど前に京都・北白川小学校の子どもたちの郷土探究のレポートをまとめた『北白川こども風土記』という「おどろくべき本」(梅棹忠夫)があるのですが、その抄録を読むと、いまの大学生も及びもつかない観察力、取材力、筆力に驚嘆します。「いい指導があればここまで伸びる」の典型です。その風土記を、各界の専門家が無邪気ともいえる奔放な視点で縦横に研究し楽しんじゃったという意味で、上掲書もまた「おどろくべき本」でした。