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| ■ 教育直語 過去の研究室日誌へのリンクは最下段に |
■落語余話②
-11月30日- |
もう30年以上前の話になりますが、学事出版が主催している授業づくりネットワークという教育実践運動で、一時期「授業づくりとお笑い」というような特集が続いたことがあります。授業研究では、いわゆる教材研究とか指導案作成がメインとはいうものの、教師の話術も決しておろそかにできません。しかし残念ながら教員養成大学・学部では「ペスタロッチが‥」なんて話はしても「落語に学んでみよう」などという指導はありません。スマホばかり見ていて「人に聞かせるおしゃべり」が苦手な学生には、模擬落語でもやってもらいましょうか。 |
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■兵庫、韓国、メルボルン
-11月29日- |
東京書籍の教科書では「県のくらし」は兵庫県が舞台で、指導要領の指示にしたがって豊岡市、篠山市、姫路市が事例地として取り上げられています。今日の授業では、学生を出身県ごとの班に分けて「自分たちの県が舞台ならどの3か所を選ぶか」を議論・提案させました。意見がまとまらない県もあって盛り上がりました。夜は教育学部有志の飲み会。何十年ぶりかで鶴橋下車。韓国宮廷料理と称する食堂で焼肉です。その最中にメルボルンから電話。経済教育研究者某からで、12月に飲もうという誘い。わざわざ国際電話ねえ。 |
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■落語余話①
-11月28日- |
演じ手がいくら話術に長けていても、それだけでは落語の面白味は生まれません。演じ手の話術やしぐさを手掛かりに、受け手つまり観客がみずから情景を想像し創造するところに落語の真髄があります。「野崎参り」ならば、土手に満開の桜が並び、その下にさまざまな屋台が出て、駄々っ子がお父さんの背中で飴をねだっている‥、遠くにはお寺の鐘の音が‥。このイメージが命なのです。翻って最近の若者にこの想像力があるかどうか。どうも心配です。小手先のつっこみやパフォーマンスばかりが横行するのを見ると、つい‥。 |
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■呂鶴師匠独演会
-11月26日- |
笑福亭呂鶴、本名松岡孝、小学校時代のあだ名がスケキュウ。このいわれはあえて省略しますが、命名者はたぶん小欄だったと記憶しています。ガキのころ一緒に落語のまねごとなどをしていたのですが、長じて彼は本当に落語家になり大成しました。今日その独演会があったので大阪に聞きに行きました。上方芸能界の後援会の方々や宝塚の同窓生が集まり、高座もさることながら打ち上げの席も落語の世界そのままの会話が飛び交いました。「ビールとかけて‥」という謎かけに対する小欄の「犯人探しと解く」。ウケましたよ。 |
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■矛盾でもないですが
-11月24日- |
アクティブラーニングと並んで昨今、教員養成に求められているのが模擬授業の実施。矛盾というわけでもありませんが、この二つを同時に実現するのは不可能です。なぜって模擬授業の場合教室に座っているのは学生、つまりいい年をした大人で、それが子供のふりをしているにすぎません。子供のように主体的に考えたり対話的に学んだりするのは不可能。模擬授業では、結局、従来型の「教師がある程度主導してきちんと教える」授業しかできません。 |
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■3つのP
-11月22日- |
『表現者』の最新号に、伊藤貫氏が「三つのP」という小論を寄せています。philosophy(世界観)、paradaigm(政治思想)、policy(政策)の3つで、昨今の日本の政治や外交の議論では目先の政策レベルでの議論が横行していて、世界観が欠如しているという指摘。どこかで聞いたような‥と思ったら、小欄が20年ほど前に出した『消える授業 残る授業』の中の「観、論、術」とそっくり。政治同様教育も小手先の技術レベルの話が横行するのは今に始まったことではありません。しかし「観、論、術」より「3つのP」の方がカッコイイですね。 |
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■「新企画」その後
-11月20日- |
14日の欄にある「新企画」のパワポは大急ぎで作ったので、実際授業にかけてみると不十分な点があちこちに。学生の理解度もイマイチでした。そこで、先日バージョンアップして、今日の2回目の授業に備えました。概念的知識というのは要するに「地名にはいわれがある」ということで、道頓堀⇒安井道頓、秋葉神社⇒秋葉原⇒AKB、幽霊坂⇒乃木大将にちなんで改称⇒乃木坂⇒乃木坂46‥など楽しい話題満載。実践分析あり、子供分析あり、知識論あり、作業あり、課題あり、アイドル写真あり‥のかなり充実した講義になりました。 |
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■ふぐ料理
-11月18日- |
寒くなりました。午後、来週の授業にそなえて教科書(3・4下)をじっくり読んでいました。編集の仕事に長く携わっていた小欄からすると、ずいぶん荒っぽい仕上がりの誌面が目立ちました。17時すぎ出発。夜は宝塚高校3年3組を中心とするミニ同窓会でふぐ料理のフルコース。こちらに引っ越してきたのでこういう会にも気軽に参加できるようになりました。人数は多くありませんでしたが語り合うほどにいろんな人生が交錯して、楽しくも味わい深い4時間でした。 |
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■龍馬論議(つづき)
-11月16日- |
用語が多すぎるという指摘はもっともですが、精選の基準が「歴史的にみてじつはそれほど重要ではないから」というのは、ずいぶん独りよがりなもののように思われます。いま問われているのは歴史教育のありかたであって、歴史学教育ましてや歴史学研究とは異なるはず。船酔いがひどかったのが実態らしいエンリケは航海王として立派にポルトガルの英雄になっています。歴史(ヒストリー)教育には国民の来歴を物語る(ストーリー)という側面もあります。その危険性も十分引き受けながら過去を紡いでいくのが教育の役割でしょう。 |
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■龍馬論議
-11月15日- |
高大連携歴史教育研究会(こういう団体があるのを初めて知った)が高校歴史教科書には用語が多すぎるとして削減案を公表し、それをうけて、どういう魂胆があったのか知りませんが、ある新聞社が、「教科書から坂本龍馬が消える」などという突拍子もない報道をしました。たかが一つの研究会が提言しただけで、教科書の内容がそれに制約されるなんてことはあろうはずがありません。この新聞社の見識を疑ってしまいます。それともう一つ大切なのは‥。 |
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■新企画
-11月14日- |
大阪市内の小学校でずっと以前に行われた「坂道に名前をつけよう」という提案型の実践をはじめて講義で取り上げることになりました。拙著に掲載されている記録を読むだけではおもしろくないので、学習の結果「発見」できた概念的知識を使ってほかの地名を解読するという話題を挿入することにして、心斎橋や静岡県の秋葉神社の写真などを取り込んだパワポを急遽作ることにしました。学生の支援で地図の貼り付けも成功。明日2時間目にお披露目です。 |
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■稽古場コンサート
-11月12日- |
西宮北口駅近くに自宅を兼ねた少しメルヘンチックな洋館があり、そこで今日、松野迅稽古場コンサートが開かれたので聞きに行きました。彼と彼の仲間4人によるバイオリンとピアノの演奏で、印象的だったのは演奏者がいずれも平服に近い格好だったこと。仲間で音楽を楽しむという芸術の原点を彷彿とさせるような雰囲気が醸し出されていました。松野君は今では国境を越えて活躍するバイオリニストですが、もとは小欄が教職2年目にお世話した教え子。いまでも「先生~」と呼んでくれるありがたさに感謝。教師っていい仕事ですね。 |
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■プロセス
-11月11日- |
この夏は帯状疱疹、2つの引っ越し、葬儀とずいぶんめまぐるしかったので、ここらで一息いれなければ‥と2泊3日で有馬温泉へ出かけました。ちょうど紅葉シーズンでそれなりに楽しめましたし、ホテルもまあまあ合格点だったのですが、満足感はイマイチ。原因はどうやら「近すぎた」ことにありそうです。なにしろ拙宅から1時間たらずですから。「問い」と「答え」のあいだ同様、「日常」と「非日常」のあいだにも、いささかの紆余曲折があったほうがいいようです。 |
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■教科書を教える 補遺
-11月9日- |
10月26日の「教科書を教える」について補足。ずっと以前、ある学校の校内研修会に指導に行ったとき、3年生の「校区たんけん」で、教科書に書かれている事例地のあれこれをそのまま教えている授業に出くわして仰天した覚えがあります。中学年の地域学習では地元のことを扱えばいいので、教科書はあくまでモデル。「教科書を教える」というのはこのような場合、正確には「教科書に示唆されている見方や考え方を学ばせる」と言ったほうがいいでしょう。 |
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■ナッジ
-11月7日- |
あまりお金や手間をかけずに大きな経済効果をもたらす「ちょっとした工夫」のことを行動経済学ではナッジと呼ぶそうです。結構なことですが、もちろん悪用もおおいに可能で、いわゆるネット空間にはあの手この手でユーザーをひっかけようという「悪意のナッジ」が満ち溢れています。チェックを外し忘れると送り手にとって都合のいい情報ばかりが押し寄せたりします。学生たちは大丈夫でしょうか。世の中には良い人もいっぱいいるけれど悪い人もたぶん同じぐらいいっぱいいるという「事実」を日本の学校ではなぜか教えませんから。 |
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■九州小社研②
-11月5日- |
小欄が総括講演をお引き受けしたのは、前々回の佐賀大会でした。当時、県の事務局で走り回っていた先生方がいまや校長や指導主事となって助言の仕事されています。
「提案」「知識の活用」「対話」「主権者」‥など、小欄のかつての提言は、16年の歳月を経て、今回の佐賀県の研究主題に、午後の澤井視学官の講演に、さらには新学習指導要領に受け継がれ結実しています。しばし感慨にひたりつつ、一方で、「こういう場で『提案』という言葉を使うたびに100円課金したらもうかるだろうなあ」などと、坂井先生と冗談もひとくさり‥。 |
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■不覚
-11月3日- |
朝食後駅に行って指定券を申し込んだところ軒並み満席。よく考えたら今日は3連休の初日。不覚でした。あわててホテルにもどり荷物をまとめて出発。指定席「権」のある企画乗車券をもっていたのですが、権利行使できずやむなく自由席です。ところがやってきた「かもめ」の自由席はぎゅうぎゅう詰め。新鳥栖まではラッシュの山手線なみ。新幹線はたまたま「のぞみ」の2号車にちらほら空席があったので、とにかく新大阪まで座って帰ることができました。 |
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■九州小社研⓵
-11月2日- |
7時30分、小ゼミ修了生で市立神野小学校主幹の坂井先生の車で出発。晴天の佐賀の空に浮かぶ多くのバルーンを眺めながら会場の大町町立ひじり学園に向かいました。すぐに小社研会長の原口先生に見つかり来賓待遇を勧められたのですが、固辞して資料と弁当券のみ遠慮なくいただいて教室へ。午前の研究協議が終わったとき、なんと小ゼミ(高知大学)の第1期生に声をかけられました。30年近くたっての再会。いまは故郷の大分県の学校に勤務とか。昼は大町町名物のたろめん。夜は佐賀にもどり坂井先生と談論風発。 |
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■佐賀へ
-11月1日- |
今日から佐賀出張ですが、2時間目の授業をお休みにすると補講をどうするかでまたやっかいなので、まずは大学へ。授業の方は「花いっぱい道路をつくろう」のビデオを見て感想を書かせるという単純なものでしたので、研究室で軽く昼食をすませ駅のロッカーから朝預けた荷物をとりだして12時21分の急行に滑り込みセーフ。新大阪発13:42の「のぞみ」。博多駅では5分の接続を難なくクリアして久しぶりに787系「かもめ」に乗って佐賀にたどりつきました。 |
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