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 修士論文一覧 
                          
 自己紹介 
  ■ 研究室日誌 過去の日誌へのリンクは最下段に
「幻想論」の幻想






            6月29日
 3時間目は文化間教育総論の2回目。多文化主義批判です。一部は火曜日の授業と重なる内容だったのですが,火曜日の方を受けていない人が終わってから文献問い合わせに来てくれたりしたので,やはりやってよかったという一面がありました。4時間目はゲストティーチャーによる特別授業(環境教育特論)があったので聞きに行きました。自然科学研究者らしくデータを多用しながらリサイクル賛成論さらに「リサイクル幻想論」のおかしさを指摘するものでした。先週の小欄の環境教育論にも関係したものだったので,非常に参考になりました。
教師が研究するとは






            6月28日
 今日のゼミは,佐藤学先生の「教育言説の脱構築」の検討をしました。教育実践研究における「研究者」の位置の難しさを突いた論文です。研究者が実践者を指導するという構図にある「権力関係」に目を向けさせてくれます。では実践者の側はどうあるべきなのかが問題になりますが,ちょうど今週初めに送られてきた「教師としての経験から学ぶ」という論文が大いに参考になります。お茶の水女子大学の浅川陽子先生の大作です。ゼミでの議論とうまくかみ合いそうだったので,その場で浅川研究室に電話して5部送ってもらうことにしました。
1日3コマ






            6月26日
 今日は蒸し暑いなか3コマの授業をこなしました。2時間目の「文化間教育演習」。戴エイカ氏の論文講読。立場は違いますが興味深い内容でした。3時間目は「現代の諸課題と学校教育」。今日は「エコという名のエゴ」。動物保護運動が動物の激減を招くと言うような逆説的状況の紹介でした。5時間目は学部授業「生活」の飛び入り。「豚のPちゃん」のビデオを見せました。さすがに学部の1年生は純真ですから,少なからぬ受講生が泣きながら見ていました。「教育のなんたるか」を解説しておしまい。思ったほどの疲労感もなく終えることができました。
蛸壺論議







            6月24日
 文科省の大学院改革のねらいの1つが「蛸壺排除」だそうです。「蛸壺排除」方針は,ミニ理学・文学研究科だと揶揄されて久しい教育系大学院の現状からすればまことに当を得たものでしょう。ただ,財務省がことあるごとに引用してはばからない科研費の採択や教免法の必修科目区分などには,旧来の蛸壺的発想が温存されたままですから,いくら蛸壺排除をさけんでも,教員としては及び腰にならざるを得ず,数種類の蛸壺を横に並べておけば「脱蛸壺に見えるかも」というような倒錯した対応すら招きかねません。蛸壺と脱蛸壺のそれぞれの長短をゆっくり見極める余裕も必要かもしれません。
東北の小さな村にて









            
6月22日
 今日は,東北のある村(行政的には「市」)で伝統民俗行事の調査。心配されていた雨も昼前にはほとんどやみました。河原で集めたアシや近所の竹や花が公民館に集められ,村人と小学校6年生全29人が力を合わせて船や梵天を作ります。おにぎり班の子どもは全員のお昼ご飯の準備です。午後は完成した船や梵天を神社に運びお祓いを受けます。太鼓がドドンとなるとみんな神妙に頭を下げて祝詞に聞き入ります。そのあと鐘と太鼓を先頭に行列が村を回ります。小学校では5年生以下が好奇心丸出しで先輩を待っています。縄結びなどの絶妙な技を子どもは身をもって学び,子どもがはしゃいでいると大人が叱りつけるという自然な風景がそこにありました。こういう教育現場が残るかぎり,この国もいましばらくは大丈夫かなとうれしくなりました。
会議なし





            6月20日
 昨日・今日と,梅雨とは思えないさわやかなお天気です。明日から所用で土曜日まで出かけるのですが,予報では雨の確率が高くなっています。よりによって!と言う感じです。午前の講座会議,午後の部会議という水曜日定例の会議が2つとも次週送りになったので,明日からのお出かけの準備を昼までにすませ,午後は来週の授業準備にかかることができました。とくに来週は学部の授業にGTとして顔をだすことになっているので,その準備も大変です。
ちょっと余裕





            6月18日
 明日の「現代の諸課題〜」は「環境教育問題」がテーマです。準備は先週出来上がっていたのですが,土曜日に聞いたA市の話を組み込んで若干の補正を行いました。「改革」がらみの書類攻勢も一段落したようなので,午後は,以前からのびのびになっていた外部の頼まれ仕事を片づけました。小学校の教員をしている修了生が今度学会誌に論文を出すことになって,その添削指導のようなことを少し以前からしていたのですが,これも今日完成し提出を終えました。ちょっと気分的に余裕ができました。
教科書と現実






            6月16日
 今日は附属小で開かれた「徳島の小学校社会科を語る会」に行ってきました。そこで聞いた話。県内のA市に超高性能ゴミ処理機が導入され,生ゴミもペットボトルもすべて一緒に完璧に燃やして煙もガスも出さず,出た熱は温水利用という状況なので市民はだれもゴミの分別はしないとのこと。一方県内には数十種類の分別回収を実現してゴミゼロ宣言などして誇らしく宣伝している町もあります。社会科教科書は基本的には後者の立場で分別を勧めていますが,A市の現実とは明らかに食い違います。社会認識とか社会的判断力とかも一筋縄ではいかないようです。
梅雨入り





            6月14日
 昨日今日と,緊急の会議こそありませんでしたが,通常ならしなくてもいい書類作成依頼はしっかりと舞い込んできました。履歴書とか個人調書とかです。いちばん大変だったのは業績調書で著書,論文などの一覧を書かねばなりません。昨日は午前の講座会議のあと,一気にこの書類を仕上げ,余勢をかって来週の授業準備もすませました。今日は梅雨入り。ようやくそれらしい天気となりました。今年の梅雨は短いそうですが,さて梅雨明けのころには大学にどんな風景が広がっているのでしょうか。
小括討議






            6月12日
 予想通り緊急の会議。9時半からありました。そのとりまとめなどをしていたので,2時間目の授業は30分ほど顔を出しただけになりました。太田先生がしっかりと補佐して下さっているので大助かりです。3時間目は「現代の諸課題と学校教育」。今週は小括討議ということで受講生が思いの丈を語る日。エントリーが2人と少なかったのですが,いずれも現職教員らしい見事な発表でした。命の値段,生命至上主義批判,アニミズムの魅力,単体としての自分に絶対的な価値を見いだせるかなど,現場ではちょっと言い出しにくいような鋭い問題提起がありました。
近ちゃん






            6月11日
 アフガニスタン出張中の近森教授が無事帰国されました。9日の朝バンコクに着いて1日ホテルでのんびりして夜行便で10日の朝関空着かと思っていましたら,10日の朝バンコク着後すぐに飛行機を乗り継ぎ昨夜11時頃に徳島にもどったとのこと。それでいて今日の10時に研究室におられるわけですから,いつものことながら頭が下がります。今回は4週間ほどの出張でしたが,そのあいだに大学院「改革」が嵐のように進みましたから浦島太郎状態でしょう。もっとも,紆余曲折を省略して結果だけを知ると言う意味ではラッキーな不在だったかもしれません。
さすが






             6月9日
 先日,大学院長期履修の2年生でこの9月に教育実習に行く人を相手にその事前指導を行いました。「来週から小学校社会科○○の授業をやってほしい」と急に学校から非常勤依頼の電話ががあったら1週間のうちにどんな準備をするか」という問いを出しました。じつはかつて学部2年生相手によく同じ問いかけをしていました。85%ぐらいが教授内容についての準備(教材研究)をあげたのですが,総合の長期履修生は,教材研究が9,学校の実態把握が9,児童の実態把握が6という結果になりました。嬉しい誤算でした。さすが総合の大学院生です。
またまた例によって






             
6月7日
 昨日は午前の講座会議のあと,珍しくちょっと時間の余裕ができたので,文献なんぞを読んでいたら学長から電話。『教職課程』という月刊誌に掲載する本学のPR原稿を仕上げてほしいという依頼です。仕事内容はどうってことはないのですが,驚いたのが「締め切りは,え〜っと明日ですね」との返事。もう夕方だったのでナントカならあと思って帰宅し,今日は朝から原稿づくりにかかりました。これまでのものはどうみてもお役所の告示の域を出ていなくて,あまり読みたいと思うような文章ではなかったので,ちょっと面白い図も入れて楽しい読み物風に仕上げました。
ゲノム





             6月5日
 今日はかなり疲れていましたが,それでも頑張って3時間目の「現代の諸課題と学校教育」をやりました。今日は「同じであること,ちがっていること」というテーマで,金子みすずの有名な詩を導入に,差別の構造や「異」は常に構築されるというような話をしました。今年は,西欧近代科学の多様性と普遍性という2つの側面をゲノム論が統一したという生命誌研究所の中村先生の講演記録を合わせて紹介したので,DNAやダーウィンが出てきたりして,いかにも「総合」らしい展開となりました。
学会の行き帰り






             6月3日
 目白駅前のホテルから目白大学まではJRと西武新宿線を乗り継ぐのが常識的な経路でしょうが,地図でみると直線距離で2.5キロ弱なので運動がてら歩きました。学会HPにあった周辺案内図は予想通りあまり役立ちませんでした。最小の情報で不特定多数を確実にある地点に誘導するノウハウというのは特別なものがあって,拍手したくなるような完璧な道案内にはなかなかお目にかかれません。もっとも,とくに急ぐ必要もなかったので,適度な迷い道を楽しみながら歩きました。見知らぬ町をキョロキョロと好奇心丸出しで歩くのは楽しいものなのです。
異文化間教育学会





             6月2日
 異文化間教育学会(目白大学)に参加しました。設立の趣旨からして当然なのですが,外国籍児童や帰国子女,マイノリティの話題が多くありました。これらが大切な問題であることは論を待たないのですが,教育実践系の学会のご多分に漏れず,この学会でも,「どうする論」「かくあるべし論」が前面に出ていて,そこへ「関係性の脱構築」というような流行のフレーズがミラーボールのように飛び交うものですから,小欄のような田舎教師には刺激が強すぎて疲れました(笑)。フ〜